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乗客は観光客からビジネス客、一般客まで国の内外を問わず幅広い客層が予想される。客車は2等車の他に1等車を用意し、客室設備は電話室、化粧室、大型荷物置き場を設け、バス利用客のみならず、航空機利用客をもターゲットとすべきである。
さらに今後の検討によっては、ビュッフェ、展望室、個室を設けることも考えられる。
(4)車両の主要諸元
(表4・2−4)に新スプリンターと現在のスプリンターの主要諸元の比較を示す。
1)車両寸法
現行のSRTの車両定規の範囲内とする。現在のスプリンターに準じた大きさになると思われる。
2)車体
軽量化と合わせてメンテナンスを考慮して、車体構体は無塗装軽量ステンレスがふさわしと思われる。
3)動力性能
バンコク〜チェンマイ間を7時間程度で結ぶためには、400ps程度のエンジンが1両当たり2台必要となり。これにより最高設計速度160km/h、25‰の勾配均衡速度110km/h以上、起動時の加速度4.2km/h/sの高性能を発揮する。(図4・2−6〜8に各種性能曲線を示す。)
4)ブレーキ
(a)SRTにおける停止距離の制約
SRTはディーゼルカーや客車を製作・発注する場合は、次の条件を付けている。
水平区間の定員乗車状態において、120km/hの最高速度から、750m以内で停止出来ること。及び100km/hの速度から700m以内で停止出来ること。

 

 

 

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